[ 政治・経済 ]
(2017/11/3 16:30)
来日中のトランプ米大統領の長女イバンカ補佐官は3日、日本政府が東京都内で開催した「国際女性会議WAW!」に出席し、基調講演した。自身のファッションブランドを立ち上げた経験などを踏まえ「創造性と新たな視点をもたらす女性が経済、世界を成功に導く」と語り、女性による起業や経済分野への積極参加の重要性を訴えた。
具体的には、勤務時間を柔軟に設定できるフレックスタイム制度や有給休暇取得の推進のほか、ロボット・IT分野など「伝統的に男性優位で成長が早く、収益性の高い分野」への女性参画を促すべきだと主張した。
一方、子を持つ母親として「私も仕事と家庭のバランスを取ろうともがいている」と吐露。「そろそろ社会は、女性が昇進の遅れを心配せず、母親であることを喜べるような、新しい革新的な方法を見つける時だ」と強調した。
これに先立ち、安倍晋三首相があいさつし、「女性起業家は閉塞(へいそく)感ある経済を打ち破り、世界経済を飛躍的に発展させる大きな可能性に満ちている」と指摘。7月の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて設立された「女性起業家支援基金」に5000万ドルを拠出すると表明した。
国際女性会議WAW!は安倍政権が掲げる女性活躍推進の一環で、2014年に始まり今年で4回目。(時事)
(2017/11/3 16:30)