[ ロボット ]
(2017/11/23 05:00)
【山形】山形大学の妻木勇一教授、峯田貴教授らは22日、山形県からの委託事業で、サクランボ自動収穫ロボットを試作したと発表した。高齢化が進む生産者の収穫作業の負担を減らすことが狙い。ハンド部の指は2本あり、サクランボの果梗(軸)をつかみ、軸ごと収穫する。“目”となる小型カメラ2台を搭載し、果実や軸部分を認識する。数年後の実用化を目指す。
試作機には、独自に開発した軽量アームを搭載。アームの先端にサクランボの軸をつかむためのハンド部を設けた。6月から7月にかけ、山形県農業総合研究センター園芸試験場(山形県寒河江市)で計6日間の実地試験を実施しており、画像処理の高速化など、各機能の実証を進めている。妻木教授は「改良を重ねて、企業との連携を進めたい」と話している。
サクランボの生産量が日本一の山形県。山形大の研究グループは、県のサクランボ関連プロジェクトに参画して、2015年度から、サクランボ自動収穫ロボットのための基盤技術開発に取り組んできた。試作機は、29日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「2017国際ロボット展」に出展する。
(2017/11/23 05:00)