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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/29 05:00)
【名古屋】名古屋大学宇宙地球環境研究所の石坂丞二教授らは、海洋中の時計回りと反時計回りの渦では、植物プランクトンの大増殖の時期と発生メカニズムが異なることを突き止めた。日本海で反時計回りの渦では2月下旬から大増殖する一方、時計回りの渦では4月上旬に増殖が始まるという。水産資源の変動への影響分析につながると期待される。
研究グループは、人工衛星による能登半島周辺の直径100キロ―200キロメートルの渦のデータを分析した。反時計回りでは表面近くの海水が混ざる層が浅いため、太陽光が少し強くなるだけでプランクトンが増える。
一方で時計回りでは春に表面の海水の混ざり方が弱くなって光条件がよくなり、増殖が始まる。増殖時期とメカニズムの異なりの発見は世界初という。
(2017/11/29 05:00)
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