[ ロボット ]
(2017/11/29 05:00)
ダイヘンはハンドリング専用ロボットの自社開発を約20年ぶりに復活し、2018年4月めどに可搬質量100キログラム級の新型ロボを発売する。世界首位のアーク溶接ロボの技術を応用。旋回半径を同クラス最小にし、既設ラインなどの制限ある場所にも導入しやすくした。同社は総合ロボメーカーを目指し、ラインアップを拡充中。ロボ事業における溶接ロボ以外の割合を、20年度に現状比約2倍の4割に高める計画だ。
従来の自社開発ロボは溶接トーチを持つのが前提で、可搬質量6キログラムが中心。最大でも同20キログラムまでで、それ以上は他社からのOEM(相手先ブランド)調達品だった。今回は顧客要望の多い同100キログラム級で、自社開発のハンドリング専用を投入する。溶接工程周辺のワーク搬入出、切断、コーティング、検査などの用途向け提案に弾みをつける。
可搬質量が80キログラム、100キログラム、130キログラムの3機種を同時投入する。信号線や配管をアームに内蔵。高密度ラインへの設置で重要な第二軸辺りの最小旋回半径は485ミリメートル。動作速度と手首許容負荷はクラス最速・最大レベル。稼働時の断線リスクも低い。価格は今後詰めるが、競合品と同程度にしたい考え。溶接と関連のない工程にも売り込む。
同社の垂直多関節ロボは主力の溶接機に最適な製品として発展してきた。同ロボをベースに溶接とハンドリングの両方に使えるタイプや、半導体ウエハー・液晶搬送ロボも展開するが、現在は約8割が溶接ロボだ。
ただ、最近は多用途で提案を強化。ワークの搬入出、切断、溶接、検査のほか、新規開発のAI(人工知能)搬送ロボやワイヤレス給電などを含む自動化機器で、システム提案力を高めている。
(2017/11/29 05:00)
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