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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/30 05:00)
富士通研究所(川崎市中原区、佐々木繁社長、044・754・2613)は、耐熱性と熱伝導性が高い100%カーボンナノチューブ(CNT)製の放熱シートを開発した。シート中でCNTが緻(ち)密に垂直に並んだ構造をとる。熱伝導率は80ワット当たり1メートルケルビンで、金属のインジウムシートの約3倍。700度C以上の高温に耐えられる。利用温度の高い車載半導体や次世代演算素子などの放熱に提案。2020年度以降の実用化を目指す。
直径200ミリメートルの基板上に多層CNTを均質に成長させた。これを無酸素環境下で2000度Cに加熱して圧力をかけると、CNTが密集配向したシートを成形できる。ピンセットでつまんでも崩れず、シートとしても扱える。
さらに2000度Cの加熱でCNTの構造の欠陥部分が修復される。CNTは欠陥から酸素と反応して燃え始めるため、欠陥修復で耐熱性が700度Cに向上した。
CNTの密...
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(2017/11/30 05:00)
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