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[ 環境・エネルギー ]
(2017/12/3 11:30)
2号機で見つかった燃料デブリが落下してできたとみられる穴(1月30日撮影、東京電力が画像合成、同社提供)
東京電力は30日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部の調査を来年1月下旬に実施すると発表した。先端にカメラを付けたパイプを格納容器内に入れて撮影する。今年1~2月の調査より深い部分を撮影し、溶け落ちた核燃料(デブリ)の確認を目指す。
カメラは1月に使ったものを改良。格納容器の貫通部から内部にパイプを入れてカメラをつり下げ、作業用足場が脱落した部分を通してカメラを下ろし、デブリが堆積している可能性がある容器下部を撮影する。
東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「前回の調査でデブリの情報は無かった。どのように堆積しているか分かれば次に進める」と期待した。
また東電は、7月に調査した3号機格納容器内部の詳細な分析結果を公表。圧力容器から落下した構造物の中に、制御棒を納めるチューブがあるのを確認した。
格納容器内部にたまった水は、広い範囲で水面が揺らいでいた。圧力容器の底に開いた穴は、中心部だけでなく周辺部にもあり、水がしたたり落ちている可能性があるという。(時事)
(2017/12/3 11:30)