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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/5 05:00)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と太陽光発電協会、奥地建産(大阪府松原市、奥地昭統社長、072・332・2225)は4日、水害時の太陽光発電システムの感電リスクを把握するため、太陽光発電システムの水没実験を実施したと発表した。実験による知見をもとに、2017年度末までに水害時の点検のほか、撤去における安全性の確保や対策の指針策定を目指す。
実験は、11月28日から4日間、山梨県北杜市の太陽光発電所横の調整池で実施した。22枚の太陽光発電パネルを実使用に近い状態に組み、水没させた。屋外自然環境での大規模な水没実験は初めて。
水没時に発電が継続した場合を想定し、発電設備から水中への漏電状況を測定した。実験結果を解析し、水中での感電リスク、水没後の設備の状態を定量的に調べる。大雨などで太陽光発電システムが水没、浸水すると絶縁性能が低下し、システムに近づいたり接触したりした場合、感電する危険がある。
(2017/12/5 05:00)