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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/8 05:00)
芝浦工業大学機械制御システム学科の飯塚浩二郎准教授は、砂地やぬかるみなどにはまり、車輪で動けなくなっても前進できる走行システムを開発した。前後のタイヤが砂やぬかるみに埋まっても、前輪と後輪の間隔を伸縮させ、“尺取り虫”のような動きで前進する。惑星探査機やレスキュー活動、雪上移動などでの活用を見込む。今後、走行評価やタイヤに起きている状況の解析などを行い、実用化を目指す。
砂やぬかるみに埋まり全輪駆動で進めなくなると、後輪を前輪の位置まで動かし、前輪をさらに前に動かす。車輪を回すのではなく、前後に動かすことで、移動が困難な軟弱地盤でも前進できる。
車輪を回すモーターのほか、前後に動かすモーターを一つ増やすだけでこうした動作ができ、低コストでの導入が可能となる。また沈下している方のタイヤ側に重りが移動する仕組みを追加すれば、さらにスムーズな動きができるという。
開発のきっかけは月・惑星探査ロボットの研究だが、さまざまな現場で活用が考えられるため、企業などとの共同研究を進める。
(2017/12/8 05:00)