[ 政治・経済 ]
(2017/12/19 12:30)
イージス・アショア(source:Missile Defense Agency/ c 2017 Lockheed Martin Corporation)
政府は19日午前の閣議で、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入を決定した。弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対応するため、弾道ミサイル防衛(BMD)態勢を強化する。2基を導入し、候補地とする秋田、山口両県の自衛隊施設に2023年度中の配備を目指す。
小野寺五典防衛相は閣議後の記者会見で「わが国を持続的に防護できるようになり、弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上が図られる」と強調。早期配備を目指す考えを示した。
陸上イージスは、海上自衛隊のイージス艦に搭載するミサイル防衛機能を地上に固定配備する装備。陸上に置くことで、政府は常時、北朝鮮からの攻撃に対処できる態勢を構築できるとしている。ただ、レーダーは強力な電波を発するため、電波障害などの影響が出る可能性もあり、周辺自治体の理解が不可欠だ。
1基1000億円弱で、日米両国が共同開発する迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を使用する。2基で日本全土をカバーできる。運用する陸上自衛隊に新たな部隊を編成する。
防衛省は17年度補正予算案に米国からの技術支援費など約28億円、18年度当初予算案に基本設計費など約7億3000万円をそれぞれ予算要求しており、大半が認められる方向だ。(時事)
(2017/12/19 12:30)