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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/20 05:00)
【富山】富山大学などの研究グループは、トイレの既存の便器に“後付け”して、尿の排せつ時刻や排せつ量を非接触で測定、そのデータをIoT(モノのインターネット)で蓄積するクラウドネットワークシステムを開発した。「排尿のビッグデータ(大量データ)」を分析し、健康管理や病気の診断支援をする仕組みの構築を目指す。富山大学付属病院(富山市)で実証実験を始めた。2―3年後をめどに製品化を進める。
NECソリューションイノベータ(東京都江東区)、リッチェル(富山市)と共同で開発した。温度センサーなどを内蔵した便座を既存の便器に後付けし、センサーで測定する排尿の放射熱から、排尿量を測定する仕組み。排尿時刻と排尿量について、IoTを通してクラウドに送ってビッグデータ化する。
今後、トイレに設置する床振動センサーで、排尿前の歩行時の振動の特徴から、個人識別をする仕組みの開発も進める。
これにより複数の人間が利用する病院や介護施設などのトイレでも、個人ごとの排尿のデータが集められるようにする。
(2017/12/20 05:00)