磁気ホログラムメモリー、エネ低減・エラーゼロ再生 豊橋技科大

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  磁気アシストの有無にかかわらず再構成された画像（豊橋技術科学大学提供）

【名古屋】豊橋技術科学大学電気・電子情報工学系の中村雄一准教授らは、磁気ホログラムメモリーの記録エネルギーの低減とエラーゼロでの再生技術を開発した。

外部から磁場をかけながら、磁化の向きの違いをはっきり記録する磁気アシスト記録を用いた。磁気ホログラムメモリーの書き換え可能な超高密度高速光情報外部記憶装置（ストレージ）としての実用化につながる。

中村准教授らは、磁気ホログラム記録時の磁化反転に必要な浮遊磁界の大きさを測定。メディアの膜厚が薄いほど、浮遊磁界が小さくホログラム記録が不鮮明になるのを発見した。

ただ、薄くても磁気アシスト記録でホログラムが明確化し、参照光の照射で明るい再生光を得た。２次元データの磁気アシスト記録での再生も明瞭で、小エネルギーでもデータのエラー数が激減した。

磁気ホログラムメモリーはブルーレイディスク４０枚分の１テラバイト（テラは１兆）超の情報を記録、３次元映画などの大容量に使えるという。