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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/22 05:00)
【名古屋】生理学研究所の窪田芳之准教授らは、電子顕微鏡で簡易に高解像度で神経回路を解析する技術を開発した。導電性に優れるカーボンナノチューブ(CNT)で表面処理したテープに、厚さ25ナノ―50ナノメートル(ナノは10億分の1)の切片を載せ、高圧ビームを投射する走査型電子顕微鏡で観察する。ラットの脳組織の切片を用いて、神経細胞間の信号をやりとりするシナプスなどの微細構造を広範囲で撮影できた。
自動でCNTコートテープの上に切片を回収する処理技術を確立した。従来、切片のテープへの回収が手仕事だったうえ、カーボン蒸着の樹脂系テープは導電性が弱く高解像度の撮影が難しかった。
アルツハイマー病や統合失調症など、脳の構造が変化する病気での局所的神経回路異常の解析につながる。
研究成果は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に掲載された。
(2018/2/22 05:00)
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