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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/22 05:00)
京都大学大学院情報学研究科の佐藤彰洋特定准教授らは、宇宙システム開発利用推進機構、MM総研(東京都港区)と共同で、衛星ビッグデータ(大量データ)と世界位置情報を統合解析する手法を開発した。位置情報を基にした網の目区画の地域メッシュコードを独自に世界に拡張し、標高統計データベースを作成して公開。津波リスクの予測解析などに活用できる。
研究グループは、衛星の観測データに基づいた標高ビッグデータを独自の世界メッシュコードにひも付け、統計データベースを高速生成するアルゴリズムを開発。データ量を377分の1に圧縮し、一般的なパソコンで標高統計処理が行えるようにした。
従来、統合解析が難しかった同一位置空間の異なる複数分野のデータを、位置情報に基づいて比較や合成、可視化できる。標高と津波リスクの統合解析や、人間活動の指標である夜間光強度を考慮した被害予測などに対応する。今後、地下資源や水資源の管理や経済状況など統計解析への応用を進める。
(2018/2/22 05:00)
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