[ 機械 ]
(2018/3/29 05:00)
IHIは28日、石炭火力発電の燃料である微粉炭とアンモニアの混合燃焼試験で、世界最高水準となる熱量比率20%のアンモニア混焼に成功したと発表した。同試験で石炭火力発電所の燃料としてアンモニアを利用する燃焼技術の実用化にめどをつけた。今後はボイラ性能に与える影響の評価や運転条件の選定により、窒素酸化物(NOx)の排出低減を目指す。実証試験は内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の委託研究として、相生工場(兵庫県相生市)内にある大容量燃焼試験設備(投入熱量1万キロワット=写真)で実施した。
IHIは大型ボイラで培った技術を活用し、既存の発電所に対する小規模な改造で、NOx排出濃度を従来の石炭火力発電所と同程度に抑えることに成功した。
アンモニアは発電時に二酸化炭素(CO2)を発生しない水素の含有量が多く、液化・運搬・貯蔵も容易といった特徴を持つ。肥料や化学原料として広く流通し、輸送インフラも整っていることから、環境に優しい新エネルギーとして期待されている。
(2018/3/29 05:00)
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