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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/4/13 09:00)
世界最大の自動車メーカー、独フォルクスワーゲン(VW)は12日、次期最高経営責任者(CEO)の指名を含む経営陣刷新を発表した。新しいリーダーの下、業界の伝統的なビジネスモデルを一変させる技術的変化の潮流に備える。
発表資料によると、VWブランドの責任者を務めるヘルベルト・ディース氏がマティアス・ミュラー氏の後任としてCEOに就任し、グループ全体の技術も統括する。同社は6つの事業分野に組織を再編し、トラック・バス部門を切り離して単独で株式上場させる方向で準備する。
今回の再編で権限がディース氏に集中し、同氏は引き続きVWブランドを率いる。高級車ブランド「アウディ」を率いるルパート・シュタートラー氏は、グループ全体の販売責任者にも就く。自動車事業は「ボリューム」「プレミアム」「スーパープレミアム」の各グループに分けられる。
VWの改革能力を投資家に示す上で、ディース氏のCEO起用が鍵を握る。過度の支出や予算規律の緩みにより、2015年9月にディーゼル車の排ガス不正が発覚する前から利益率は圧迫されていた。バッテリー式自動運転車の時代に備えるため、VWブランドから12ブランド全体に改革を広げられるかどうか、ディース氏率いる経営陣は早い段階から問われることになる。(ブルームバーグ)
(2018/4/13 09:00)