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[ 科学技術・大学 ]
(2018/4/23 05:00)
量子科学技術研究開発機構は、那珂核融合研究所(茨城県那珂市)で、日欧協力で建設を進める核融合研究のための実験装置「超伝導トカマク型実験装置JT―60SA」の主要部を完成し、公開した(写真)。超高温プラズマを安定に保持する方法を研究する。2019年度末の完成を予定し、20年には実験を始める。
太陽のエネルギー源であり、“究極のエネルギー”とも言われる核融合。核融合では、燃料を1億度C以上のプラズマ状態で維持する必要がある。フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉「ITER(イーター)」に先行して実験を進め、研究成果をITERの設計に反映させる。
JT―60SAは、18体の「トロイダル磁場コイル」による強力な磁場と電流で、プラズマをドーナツ状の空間に閉じこめる。各コイルは高さ7・6メートル、幅4・6メートル、付帯設備を含め約30トン。フランスから輸送された最後の18体目のコイルを数ミリメートルの誤差で設置した。
(2018/4/23 05:00)
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