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[ エレクトロニクス ]
(2018/5/8 10:30)
携帯電話端末向け半導体で最大手の米クアルコムは、データセンターのサーバー向けにプロセッサーを開発する取り組みを断念する準備を進めている。同社の計画に詳しい関係者が明らかにした。クアルコムは、この収益性の高い市場でインテルの牙城を崩すことを目指していた。
同関係者によれば、クアルコムはサーバー向けプロセッサー部門について、閉鎖や新たなオーナーへの譲渡などの可能性を検討している。同部門は、サーバーの中核を成す半導体の市場に英アーム・ホールディングスの技術を導入する方法に取り組んでいた。
半導体各社は長い間、アルファベット傘下のグーグルやアマゾン・ドット・コムのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)など大規模データセンターのオーナーにプロセッサーを供給することを目指してきた。この市場ではインテルが約99%のシェアを握っている。
クアルコムの広報担当者はコメントを控えている。スティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は先月、非中核製品分野での支出削減に照準を定めているとアナリストらに語っていた。(ブルームバーグ)
(2018/5/8 10:30)