[ 金融・商況 ]
(2018/5/10 21:00)
全国銀行協会は10日、金融機関の間でお金の即時振り込みができる時間帯を、10月9日から国内505の金融機関で延長すると発表した。顧客の利便性を高めるのが狙いで、振り込みデータを処理する「全銀システム」を1日24時間、年365日稼働させる。15時までだった即時振り込みは多くの金融機関で夕方も可能となり、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行など50行余りは24時間対応となる。
現金自動預払機(ATM)などによる他行宛ての振り込みは現在、手続きの時間が15時を過ぎると送金実施が翌営業日扱いとなる。10月9日以降は、即日送金が可能な時間帯が大幅に拡大。延長に参加する金融機関によって多少異なるが、平日午後6時までは全てが対応する。即時振り込みが可能な時間かどうかは、ATMやインターネットバンキングの操作画面で知らせる。
当面は、全銀システムを利用する1277金融機関の約4割に当たる505機関が振込時間を延長。内訳は都市銀行4行、信託銀行3行、地方銀行60行、第二地方銀行29行、ネット銀行などその他銀行が9行で、全国260の信用金庫と140の信用組合も参加する。
準備が整った銀行から即時振り込みの時間延長を実施することになっており、みずほ銀行、静岡銀行、農林中央金庫、全国の農協と漁協などはスタート時点では参加しない。みずほは、6月に始める新システムへの移行を最優先するという。(時事)
(2018/5/10 21:00)