[ ICT ]
(2018/5/29 13:00)
公共交通オープンデータ協議会(坂村健会長=東洋大学情報連携学部学部長)の主催する第1回「東京公共交通オープンデータチャレンジ」の入賞作が発表され、応募作品約100件の中から日向慧氏の「Tokyo Trains」が最優秀賞に選ばれた。今回の競技会向けに公開された公共交通データをもとに、東京に乗り入れしている多数の鉄道路線の情報を一つのアプリで見られるようにした点が評価された。
また、準最優秀賞には、電車とバスの運行状況を3D表示するオギクボ開発の「HEAVY 4D TOKYO」を選出。優秀賞4件には、鉄道での車いす利用支援アプリや、バス路線沿いで公共トイレを探すアプリ、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた宿泊施設・競技場へのアクセス支援サイト、公共交通データ閲覧に特化したユーザーエクスペリエンス(UX)のアプリが入った。
第1回チャレンジは東京メトロ、東京都交通局、JR東日本の特別協力に加え、首都圏の21の公共交通事業者などの協力を得て実施。路線情報や時刻表情報のほか、電車やバスのリアルタイム位置情報、運行情報、航空機の発着情報といった動的データも提供。訪日外国人の増加や東京五輪を想定し、「世界一複雑」と言われる東京の公共交通システムをスムーズに乗りこなすアイデア創出を狙っている。7月17日には第2回のチャレンジを実施する予定。
(2018/5/29 13:00)