[ 金融・商況 ]
(2018/6/5 14:00)
米仮想通貨交換業者コインベースが、世界で最も仮想通貨取引が活発な市場の1つである日本に進出する。
32カ国で事業を展開するコインベース(サンフランシスコ)は米国外でさらに勢力を拡大することを目指し、日本にオフィスを開設する。モルガン・スタンレーの元インベストバンカー、北沢直氏が日本部門の最高経営責任者(CEO)に就任する。
コインベースは4日のブログ投稿で「他の市場と同様にわれわれは日本での本格展開で慎重なアプローチを取る計画だ。各段階で日本の法律を確実に順守するため金融庁と緊密に協力していく」とし、「米国で規制され、法律に準拠する仮想通貨企業として、われわれは日本の新規顧客とも同じレベルの信頼を築くことに注力する」と説明した。同社には2000万人超の顧客がいる。
日本進出で仮想通貨交換業の登録が必要になるコインベースは金融庁との間で活発な議論を交わしていると、同社の広報担当エリオット・サザーズ氏が電子メールで明らかにした。
事情に詳しい関係者が今月語ったところによれば、コインベースは登録が認められた場合、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が提携先になる可能性がある。MUFGは2016年、コインベースの海外事業拡大を支援するため同社と提携しており、出資もしている。(ブルームバーグ)
(2018/6/5 14:00)