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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/6/8 11:30)
米カリフォルニア州で今年衝突事故を起こした米テスラのクロスオーバー車「モデルX」は、自動運転支援機能「オートパイロット」の作動中、衝突の数秒前に時速71マイル(約114キロ)に加速していたと、米運輸安全委員会(NTSB)の調査員が7日、明らかにした。
3月23日の事故に関するNTSBの暫定報告書は、テスラの自動運転支援システムと運転者の行動に関し新たな疑問を生んでいる。報告によると、運転手は衝突前の1分間には34秒しかハンドルを握っておらず、時速75マイルでの走行を設定していた。
この事故調査で、新規の自動運転技術に欠陥が潜んでいる可能性が新たに注目される。テスラの場合、路上の物体にぶつかる前に停止しなかった例が幾つかあり、運転手は注意を払い続ける必要があると警告しているが、同社はそれでも自動運転を可能にしたシステムだとうたってきた。
当時アップルに勤務していた38歳のエンジニアで運転していたウォルター・ホアン氏はこの事故で死亡。モデルXはオートパイロットの作動中、同州マウンテンビュー近くのハイウエーで中央分離帯に衝突した。NTSBによると、事故車から回収されたコンピューターは、ホアン氏が衝突前の6秒間、ハンドルを握っていなかったことを示していた。
テスラ株は7日の米市場で下落、前日比1.1%安の316.09ドルで終えた。(ブルームバーグ)
(2018/6/8 11:30)