[ 政治・経済 ]
(2018/6/9 05:00)
財務省が8日発表した4月の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノ、サービス、資金の取引を示す経常収支は1兆8451億円の黒字だった。経常黒字は46カ月連続。黒字額は前年同月に比べて6.8%減少した。旅行や輸送など、サービス収支の赤字幅拡大が要因。日本の海運大手が4月に一部の業務を海外に移したことよる海上輸送費の受け取り減少が響いた。
貿易収支は黒字額を増やした。米国向け自動車や中国への半導体製造装置の輸出が好調。保護主義色を強めるトランプ米政権により追加関税が課せられた米国向けの鉄鋼輸出も伸びた。
輸出をめぐっては、トランプ米政権が輸入自動車への関税引き上げの検討を表明した。関税引き上げが実施されれば、日本の産業は深刻な影響を避けられず、先行きに懸念が広がっている。
(2018/6/9 05:00)