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(2018/6/18 21:30)
大阪府北部で18日朝発生した地震について、政府の地震調査委員会(平田直委員長=東京大学地震研究所教授)は同日、「地殻内で発生した地震で、震源近くの有馬-高槻断層帯のほか、周辺の複数の活断層に関連した活動の可能性がある」との評価をまとめた。
同地震は地震の規模を示すマグニチュード(M)が6・1、最大震度は6弱。震源付近には、東西方向に延びる有馬-高槻断層帯のほか、南北方向に延びる生駒断層帯、上町断層帯などの活断層が存在する。断層は地下では傾斜し、地表より断層同士が近付いていることがあるため、現時点ではどの活断層によるものかは断定できないという。
M6・1の地震について、東西に圧縮されたことによるものとしたが、発震のメカニズムが横ずれ断層型か逆断層型かは明確でない。その後の余震は、両型が混在していた。
東京・霞が関の文部科学省で同日夜記者会見した平田委員長は「M6規模の地震は、日本では月平均1回程度起きている。こうした地震が内陸の都市直下で起きると、被害が大きく出ることがあらためて示された」として、耐震化などの対策の徹底を呼びかけた。
都市部に多い、堆積層が厚い地域などは、山地より揺れが増幅することがあり、強い揺れに見舞われることがある。今回の震源域の南側にある大阪平野は「揺れやすい場所の一つ」とした。
(2018/6/18 21:30)