[ オピニオン ]
(2018/6/26 05:00)
神戸に大物外国人スポーツ選手がやってくる。サッカーJリーグのヴィッセル神戸に、スペインの名門クラブ・バルセロナからアンドレス・イニエスタ選手が入団した。スペイン代表としてロシアワールドカップに出場した後、神戸に合流する。
ラグビーでは、元ニュージーランド代表で世界最高のスタンドオフと称されるダン・カーター選手がトップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入した。
外国人にとって神戸の住環境は大きな魅力になるという。ほどほどの大都市で利便性がよいのに加え、山と海の自然に恵まれている。150年前の神戸港開港に伴い、外国人居留地が整備された歴史もあり、古くから外国人が暮らしやすい環境が形成されてきた。
外国人が入ってくる一方、神戸市、兵庫県は、人口減少、特に若年層の県外流出が深刻な問題になっている。他地域と同様、東京一極集中の影響はあるにせよ、大阪や京都など近接する都市への流出も目立つ。
就職する若者が他都市を選ぶというのは、地元経済の地位低下に他ならない。自治体も対策を打ち出してはいるが、目立った成果は上がっていない。結果として生じる企業の人手不足も外国人補強で解決するほかないのだろうか。
(2018/6/26 05:00)