- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2018/7/22 07:00)
【ロンドン=時事】英政府は19日、首都ロンドンと北部の主要都市を結ぶ新しい高速鉄道計画「HS2」について、「日本の新幹線と同等の、ワールドクラスの信頼性(時間の正確さ)を達成する」との目標を掲げた報告書をまとめた。HS2は2026年に一部区間で開通予定。鉄道発祥の地でありながら、遅延が当たり前となっている英国の鉄道事情の変化に期待が集まる。
報告書は計画を進める政府系企業が作成したもので、約80ページに及ぶ。巻頭から新幹線を特集し、「日本は高速鉄道がいかに旅行や経済活動の在り方を変革するかというビジョンを示した」と称賛。新幹線とHS2計画を詳細に比較したグラフも掲載した。
その上で「HS2は信頼性や鉄道旅行に対する英国人の考え方を根本から覆すものとなる」と表明。定時運行を徹底し、「平均遅延時間30秒以内」との数値目標も設定した。
ただ、この計画を報じた英紙デーリー・テレグラフ電子版の読者投稿欄には「豚が空を飛ぶくらいあり得ない」などの実現性を疑うコメントが並んだ。
(2018/7/22 07:00)