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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/8/9 16:30)
【ニューヨーク=時事】ニューヨーク市議会は8日、「ウーバー」などのライドシェア(相乗り)サービスを制限する法案を可決した。デブラシオ市長の署名により成立する。急速に普及するライドシェアの規制は米国の主要都市で初めて。サービスを提供する事業者にとっては逆風となる。
ライドシェアの利用が急増しているニューヨーク市では近年、慢性的な交通渋滞やタクシー業界への打撃といった問題が浮上。労働環境の悪化や生活苦から自殺する運転手も相次ぎ、「上限がないライドシェアの参入を制限すべきだ」(タクシー事業主)などと、規制を求める声が強まっていた。
市議会は、ライドシェアの影響調査を1年にわたり実施し、この間のライドシェアの営業許可証の新規発行を車いす対象車を除き凍結することを決定。運転手の待遇改善のため最低賃金を設定することなども決めた。
市議会のジョンソン議長は、運転手の保護と公正な市場の実現、渋滞緩和が規制導入の狙いだと説明している。
(2018/8/9 16:30)