[ オピニオン ]
(2018/8/17 05:00)
7月23日の気温が41・1度Cと、最高記録を更新した埼玉県熊谷市。約5年ぶりに日本一に返り咲いたが、市長の富岡清さんは「市民の命に関わる暑さ」とし、暑さ対策に力を入れる。
熊谷駅前のミストシャワーは、一定レベルに達すると自動噴霧を始める。公共施設のトイレには熱中症の予防法を刷り込んだペーパーが置かれ、熊谷駅のトイレの貼り紙も気にかかる。
その紙は「水分、足りていますか?」と問いかける。〈自分は大丈夫〉と心の中でつぶやくも、何だか気になる。黄色で何段階かの濃淡がある「尿カラーチャート」が示され、尿の色が薄ければ水分摂取で問題なし、濃ければ脱水状態と警告するからだ。体調管理も百聞は一見にしかず。
この日、熊谷では県内の異業種交流組織「彩の国ランド研究会」が、2019年秋のラグビーワールドカップ(W杯)の当地開催を盛り上げるイベントを開いた。登壇した南国出身の元ラグビー日本代表、ラトゥ・ウィリアム志南利(しなり)さんは団扇(うちわ)であおぎながら「世界レベルの迫力を楽しんで」と訴えた。
イベントで富岡さんは「暑さだけが熊谷の取りえではない。海外からの来場客を含め熊谷の良さを知ってもらいたい」と力を込めた。
(2018/8/17 05:00)