[ オピニオン ]
(2018/8/16 05:00)
「魅力のある特産品や土産物が多かった」旅行先で、北海道は全国2位―。旅行雑誌『じゃらん』を発行するリクルートライフスタイル(東京都千代田区)がまとめた2017年度の国内旅行の実態調査で、北海道は、安定的な人気を示した。
都道府県の魅力度ランキング8部門で、1位こそなかったが、全部門でトップ10入り。「地元ならではの、おいしい食べ物が多かった」では3位に入った。海産物など豊かな食を求めて訪れる人が多いようだ。
だが、道内の産業活性化を考えた場合、まだまだ改善の余地がある。例に出されるのが「たらこ」だ。北海道でとれたたらこを、福岡では加工して何倍もの値段で「めんたいこ」として売っている。道民は土産物に喜んで買っているという。
とはいえ、食品加工は生産性が低いのが課題。食材は形状がさまざまで機械化が進んでおらず、人手に頼らざるを得ない。期待されるのがロボットの導入だ。生産性向上と省人化に役立つ。
食材を加工して付加価値をつけて販売すれば、もっと高く売れる。北海道のブランドイメージがあれば勝算は十分にある。素材に加えて食品加工が加われば波及効果は大きい。北海道の食とモノづくりのコラボを期待したい。
(2018/8/16 05:00)