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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/8/29 14:00)
米アマゾン・ドット・コムはオンライン配信の特定の権利取得の見返りに映画制作資金を共同提供することを含む選択肢について、少なくとも2つのハリウッドの映画スタジオと協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。アマゾンは自社のストリーミングサービスで配信する映画を増やす方法を模索している。
アマゾンはソニーの映画部門とバイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズの幹部らと予備的な協議を行った。協議は初期段階にあるとして匿名を条件に関係者が話した。関係者の1人によると、選択肢には映画制作のための資金などが含まれるという。
アマゾンのストリーミングサービスはネットフリックスに人気で劣るが、映画スタジオから供給を受ける映画が増えれば視聴者獲得につながる見通し。ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、アマゾンは今年、動画番組制作に50億ドル(約5560億円)余りを投じる方針だ。同社がどのような権利を獲得する可能性があるかは不明。
一方、ソニーとパラマウントにとってはアマゾンから資金提供を受けるようになれば映画制作に絡む財務上のリスクを減らすことにつながる。投資家と組まない映画スタジオもあるが、昨年、ソニーとLスター・キャピタルの提携は解消となり、パラマウントは中国の投資家からの資金調達が実現しなかった。
両映画スタジオは既にアマゾン向けにテレビ番組を制作している。ソニーは「スニーキー・ピート」、パラマウントは今後配信される「ジャック・ライアン」シリーズを手掛けている。(ブルームバーグ)
(2018/8/29 14:00)