[ オピニオン ]
(2018/11/13 05:00)
今年は災害が多かった。猛暑、豪雨、台風、地震、各地が災害に見舞われた。自宅は6月の大阪北部地震の震源地だったが、それを忘れてしまうくらい多かった。
「大風呂敷を広げる」というのは、実現しそうもないようなおおげさなことを言う意味だが、実際に風呂敷を広げると実用的な利用法に富んでいる。災害時に役立つ。
大切なものを包んで運ぶのが本来の使い方。風呂敷という四角い布が、ずきんやマスク、簡易シューズになり、担架や三角巾などでけがに対応、避難所では仕切りやカーテン、アイマスク。さらにストレス回避にとストレッチ運動の道具として活用、赤ちゃんのゆりかごにするなど、日本風呂敷協会はさまざまな活用術を紹介している。
ひとつの風呂敷で2本のワインを包む、合わせ包みという。丸いものを包むすいか包み、飲み口を空けて包むペットボトル包み、日常で使えるシーンは多そうだ。
問題はいざと言う時、手近にあるだろうか。そこで普段使いを薦めたい。インテリアとしてテーブルやソファにかけるのもよし、3カ所結ぶだけで作れるシンプルバッグやショルダーバッグで持てば、有料化が進むレジ袋が不要だ。いざという時に備えて普段使えば少しお得では。
(2018/11/13 05:00)