[ ICT ]
(2018/12/8 05:00)
【ロンドン・ロイター=時事】英通信大手BTは5日、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を既存の第3世代(3G)と第4世代(4G)の基幹ネットワーク部分から排除し、第5世代(5G)のネットワークの主要部品としても使用しないと表明した。
ニュージーランドとオーストラリアは、通信インフラに中国政府が関わる恐れがあるとの懸念から、5Gネットワークの構築に際してはファーウェイを排除することを決定。ファーウェイは、中国政府は同社の事業に全く影響力を持たないと反論している。
BTは、方針を変更したわけではなく、2016年にドイツ通信最大手ドイツテレコムとフランス同業オレンジによる合弁の英携帯電話合弁会社EEを買収したことに伴い、EEのネットワークを残りの事業と統合するプロセスの一環だと説明した。
BTスポークスマンは「ファーウェイは基幹ネットワーク以外に関しては引き続き重要な部品提供業者だ」と述べた。
英情報機関、対外情報部(MI6)のヤンガー長官は先週、5Gネットワークで中国の技術に依存することの是非は英国内で議論が必要だとの認識を示していた。
EU、ファーウェイ懸念
【ブリュッセル=時事】欧州連合(EU)欧州委員会のアンシプ副委員長(デジタル単一市場担当)は7日の記者会見で、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)などの中国企業について「憂慮しなければならない」と述べ、安全保障上のリスクになる恐れがあるとの懸念を表明した。
アンシプ氏は、IT企業に情報機関への協力を義務付ける中国政府のルールを問題点として挙げ、「われわれの機密を入手するため、より多くの半導体チップを(製品に)埋め込めるようにするものだ」と指摘した。
(2018/12/8 05:00)