[ 政治・経済 ]
(2018/12/18 15:00)
【ニューヨーク=時事】米ニューヨーク州のクオモ知事は17日、嗜好(しこう)用としての大麻を2019年に合法化する方針を表明した。同州の試算では、合法化で生まれる大麻の市場規模は推定年間17億~35億ドル(約1900億~3900億円)。約2億5000万~6億8000万ドル(約280億~760億円)の税収が見込まれ、同州は公共交通の整備などに充てる方針とみられる。
米国は連邦レベルで大麻を禁じているが、米紙によると、カリフォルニアなど10州と首都ワシントンでは嗜好用大麻が合法化されている。
大麻をめぐっては、処罰対象が黒人などの人種的少数派に偏っているとして問題視する声もある。クオモ知事は19年の施政方針演説で「嗜好用大麻を成人が使用することをきっぱり合法化しよう」と述べ、(大麻に関する)不当な有罪判決をなくさなければならないとの認識を示した。
(2018/12/18 15:00)