[ 政治・経済 ]
(2019/1/8 05:00)
【ワシントン=時事】ロイター通信によると、米バージニア州リッチモンドの連邦高裁は7日、政治家がインターネット交流サイト(SNS)に批判を投稿した利用者をブロック(拒否)することが、憲法違反に当たるとする判決を下した。トランプ大統領が抱える同様の訴訟に、影響を及ぼす可能性もある。
訴訟を起こされたのは同州ラウドン郡監督委員会委員長。フェイスブックに批判を投稿した住民を一時的にブロックし、批判を招いた自身のコメントを含めて削除した。
連邦高裁は判決で、フェイスブックの投稿欄が「公的な討論の場」だと指摘し、「私的サイト」とする委員長側の主張を退けた。その上で、批判投稿が「(表現の自由を定めた)憲法修正第1条で保護される」と結論付けた。
SNSをめぐっては、トランプ氏がツイッターで自身に批判的な利用者をブロックしたことに対し、ニューヨークの連邦地裁が2018年5月に違憲判決を下した。トランプ氏側は、地裁判決が「根本的に誤っている」として控訴している。
(2019/1/8 05:00)