[ 政治・経済 ]
(2019/2/27 13:00)
【ニューヨーク=ロイター時事】米ニューヨーク州のクオモ知事とニューヨーク市のデブラシオ市長は26日、同市中心部マンハッタンの61丁目より南に入る車に「渋滞税」を課すことで合意したと発表した。税収は同市の地下鉄改修に充てられる。
クオモ知事はかねて、老朽化し遅延・運休に悩まされている地下鉄の改修費捻出策として渋滞税の導入を主張してきた。一方、デブラシオ市長はこれに反対し、富裕層への増税を訴えていた。
同市長は声明で「『富裕税』が最善かつ最も持続性のある交通改善の財源になると今も信じているが、行動のための時間が足りない。代替策の中では、即効性の観点から渋滞税が最良だ」と述べた。
渋滞税の額は年末までに決める。オフ・ピーク時の減額や、障害者を乗せた車への適用除外措置も検討している。
渋滞税は2003年、英ロンドンが採用。非営利組織センター・フォー・パブリック・インパクトによると、導入から1年でロンドン中心部のバス利用者が37%増加し、交通渋滞は約25%減少したという。
(2019/2/27 13:00)