[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】ボーイング737、主翼部品に欠陥疑い 米FAAが交換命令、対象300機超

(2019/6/3 09:00)

  • 米当局によると最悪の場合、飛行中に機体損傷のリスクがあり、ボーイングはすでに21機のNGと20機のMAXで欠陥部品が使われている可能性が高いことを特定しているという(15年6月、ボーイングのワシントン州レントン工場=ブルームバーグ)

 米連邦航空局(FAA)は2日、運航停止となっている737MAXを含め、米ボーイングの737シリーズで最大312機の主翼部品に亀裂が入る可能性があるとして、10日以内に交換修理するよう命じた。

 FAAが電子メールで送付した発表資料によれば、ボーイングはFAAに対し、いわゆる前縁スラットトラックが正しく製造されなかった可能性があり、安全性リスクがあると報告した。スラットトラックは離着陸時に翼面積を増やし、揚力を発生させる部品。

 FAAは同機を運航している世界の航空会社に、この不具合がある部品が使われているかを調べ、必要なら交換するよう求める命令を出す予定。

 ボーイングは発表資料で、既に同機を保有する航空各社に修理の必要性を伝えており、運航不能な時間を最小限にするため代替部品を送る計画だと説明した。

 FAAによれば、ボーイングはサプライヤーが製造した不具合のある部品148個を特定。これら部品が搭載されている可能性があるのは737MAX179機と737NG133機で、そのうち米国内にMAXが33機、NGが32機あるという。(ブルームバーグ)

(2019/6/3 09:00)

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