[ オピニオン ]
(2019/7/19 05:00)
子どもたちがモノづくりの楽しさを体験できるイベント「モノづくり体感スタジアム」に先日参加した。
イベントでは、企業の協力を得て、鋳物のキーホルダー製作やモーター工作教室などを開催。日刊工業新聞社は、子どもたちが記者となって、これらの企業のブースに出向いて取材をし、記事を書いて、インターネットのサイト「ニュースイッチ」に掲載するプログラムを提供した。
参加して驚いたのはその取材力だ。元々、記者職に多少なりとも興味がある子どもたちだったが、「どうして?」「なぜ?」の言葉が次々と飛び出す。記事を書いている時には、パソコン授業が先週から始まったという小学3年生の女の子も、iPadのキーボードとにらめっこしながら、懸命に原稿を書いていた。
子どもには「どうしてそうなるのか知りたい」という知的欲求や、「新しい機器を使ってみたい」という好奇心が旺盛だと痛感する。ここをうまく刺激して、グーンと伸ばせば、「技術立国日本」を復活させ、背負って立つ人材は育っていく、と強く思った。
短い文章の中に、自分たちが知りたかったことや感想がきっちり盛り込まれており「初心に返って見習おう」と気持ちを新たにする1日となった。
(2019/7/19 05:00)