[ トピックス ]
(2019/8/19 05:00)
紙すきの技を守る
島根県の石見地方に古くから伝わる石州(せきしゅう)和紙。新元号「令和」の典拠である、万葉集と関わりの深い柿本人麻呂が、現在の島根県西部にあたる石見の国の守護を務めた700年代初め、民に紙すきを教えたのが起源とされる。
石州和紙会館(島根県浜田市、田城幸人館長、0855・32・4170)は、石州和紙の技能を伝承する施設として後継者育成に力を入れている。また国際交流の一環として、ブータンが取り組む紙すきの伝統保護と振興につながる指導に一役買っている。
海外ツアーの見学にも応じる。紙すきを体験したある訪日外国人旅行者は、「1枚の紙を作る大変さ」に感嘆した。
(2019/8/19 05:00)