新型コロナ/3月の企業倒産、740件超 今後も影響

(2020/4/9 05:00)

東京商工リサーチ(TSR)と帝国データバンク(TDB)の民間調査会社2社が8日それぞれ発表した3月の企業倒産件数は、いずれも前年同月比で2ケタを超える増加となった。TSRは前年同月比11・8%増の740件、TDBは同14・3%増の744件。いずれも7カ月連続の前年同月比プラス。新型コロナウイルスの関連倒産は、TSRは7日時点で法的手続き準備中も含め45件、TDBは同日時点で42件。両社とも、新型コロナの感染拡大の影響を受けた関連倒産が今後増えると見込む。

TSRの調査では、前年同月比の増加率は4カ月連続で10%を超えた。TDBでは7カ月連続の前年同月比増は、2008年のリーマン・ショック以降では最長。

今後の見通しについて、TDBは「感染拡大が長期化すれば、廃業による取引先減少や消費のさらなる落ち込みが想定される」と予想。TSRは「19年後半から倒産が増えていたところに新型コロナが追い打ちをかける。政府の中小・零細企業への支援が届くのに時間がかかる」と見込む。

19年度の倒産件数は、TSRが前年度比6・4%増の8631件で、11年ぶりに前年度を上回った。TDBは同5・3%増の8480件で、2年ぶりに前年度を上回った。負債総額はTSRが同21・9%減の1兆2647億円で、過去30年間で最少。TDBは同21・6%減の1兆2187億円で、比較が可能な00年度以降で最少だった。

(2020/4/9 05:00)

総合3のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン