(2020/5/18 05:00)
神奈川県綾瀬市や相模原市など県央地域の中小企業が、新型コロナウイルス感染症対策として樹脂製フェースシールドを自治体や大学に無償提供している。大協技研工業(相模原市南区)は4月末に座間市、相模原市へフェースシールドを無償提供。綾瀬市でも誠武(綾瀬市)が医療従事者向けに寄贈した。「自社の技術で力に」という思いが発端だ。(相模原支局長・石橋弘彰)
大協技研工業は樹脂リードモデル(座間市)と共同でフェースシールドを製造。相模原市、座間市に200個ずつ提供した。主力製品の粘着シートを打ち抜くプレス機と、3Dプリンターを活用した。大協技研工業によると発案から3日で完成に行き着いたという。
アトラス(相模原市中央区)は創価大学、拓殖大学にそれぞれフェースシールド50個を提供。当初は3Dプリンターでフレーム部分を製造していたが「もっと製造スピードを速めたい」(若林祐次取締役)と、マシニングセンターによる切削加工に切り替え、設計も変更した。1週間で1500個製造でき、3Dプリンターより4倍近く速い。要望があれば外販するという。
誠武は金属・樹脂製品の設計や精密加工が主業務。フェースシールド300個を綾瀬市に順次寄贈する。今後も、必要な感染予防関連製品を製作したいとしている。
イーグルデザインモデル(神奈川県大和市)は神奈川大学が無償提供するデータを基に、得意の樹脂加工技術で切削加工によりフレームを作成。市販のクリアフォルダーをフェースシールドに使った。100個を大和市に寄贈する。
(2020/5/18 05:00)
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