(2020/7/14 05:00)
新型コロナウイルス禍で、我々の日常生活は大きく変わった。リモートワークをはじめとする働き方の変化がその代表だろう。消費行動にも影響がみられる。外出自粛で生まれたのが「巣ごもり消費」。
自宅に居ながら、電子商取引で食料品や日用品、学習用教材、書籍などを購入する。「新しい生活様式」では、引き続き制約の多い行動が求められるため、巣ごもり消費が定着するかもしれない。
巣ごもりで消費が増えたものがある半面、外出自粛で売り上げが大幅に落ち込んだものもある。家電製品、乗用車などの耐久消費財や旅行、レジャーといった娯楽関連の減少が目立つ。しかし外出制限の緩和に伴って、これらの売り上げが伸びてきた。こうした現象を「リベンジ消費」と呼ぶ。
不要不急の買い物を我慢してきた人々の購買意欲が、反動で爆発的に膨らむのはもっともな話だ。春節の期間に買い物の機会を逸した中国の人々が、感染拡大の落ち着きとともに、爆買いに走ったのがリベンジ消費の始まりとされる。
「巣ごもり消費」でも「リベンジ消費」でも消費の拡大が景気回復には欠かせない。感染第2波の懸念は残るが、消費の波は収まることなく、盛り上がり続けてほしい。
(2020/7/14 05:00)