(2020/8/5 05:00)
列島各地が猛暑に見舞われている。7日は早くも立秋。暦の上では秋を迎えるが、梅雨明けが遅れた今年は残暑が厳しくなりそう。気象庁は東北の日本海側と北陸を除く本州以南の11―15日の温度を「かなり高い」と予想している。
真夏のビジネスシーンにウイルス対策のマスクは辛い。かといって冷房を効かせた密室にこもるのも怖い。アフター5の暑気払いも自粛とあっては、平年以上にイライラの募る季節になりそう。
政府は夏の節電要請を5年連続で見送った。温室効果ガス排出量抑制への関心が高まり、省エネ機器が普及したことが要因。電力供給に十分な予備力があることは心強いが、飲食・観光などが振るわないことも電力余剰の一因と思うと複雑な気分になる。
「夏休みはどうしますか」という、この時期の平凡な会話も今年は空虚だ。「旅行も行けないし」とか「子どもの休みも短いから」などと返されるとメリハリないまま9月を迎えるように思えてくる。
世界的な経済の逆風の中でも、通販大手の米アマゾンはじめIT企業の一部は好調だ。ビジネス界に身を置くものとしては残暑を愚痴で終えるのではなく、「暑中に活」を求めるビジネスプランを考えたい。
(2020/8/5 05:00)