(2020/8/6 05:00)
新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった春のセンバツの代替となる「2020年甲子園高校野球交流試合」が阪神甲子園球場で10日開幕する。夏の選手権大会も中止となり、各都道府県で独自大会が開かれている。
その高校野球でちょっとした“変化”がある。日本高等学校野球連盟は用具の使用制限で規定していたスパイクの色で、従来の黒のみから20年度から白も使用可とした。すでに打撃用の手袋や肘当ては白が可。
高野連によると熱中症対策の一環で20―21年度の2年間は黒、白の混在を可能とし、再審議を経てチームでスパイクの色を統一するかなどを決める。
炎天下の夏の大会で球児の力を生む足をスパイクは“色で守る”存在となる。春夏通算8度の全国制覇を誇る大阪桐蔭高校(大阪府大東市)が府独自大会で白スパイクを着用するなど今後、各校の選択が注目される。
控え部員や保護者以外は無観客開催の交流試合だが地上波テレビで生中継される。通な高校野球ファンは出場校のスパイクを確かめるのもテレビ観戦の楽しみになりそう。もちろん球児の熱中症対策が最優先だ。新型コロナ対策にも万全を期す必要がある中、全力を出し切ってほしい。
(2020/8/6 05:00)