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(2020/12/21 05:00)
勇気を出してやってみる
(総合1から続く) 九州大学大学院を修了後、高校生のころから抱いていた「化粧品を作りたい」という夢をかなえるべくコーセーに入社しました。化粧水や乳液は本来混ざらない水と油を使うことが多いので、機能性を失わずに理想の使用感を出すのに苦労します。学生時代に学んだ界面化学知識も生かしつつ、日々奮闘しています。
2019年にはベルギーで開催された界面化学の学会で、会社の代表として発表しました。元々英語が苦手なこともあり、大きなプレッシャーに押しつぶされそうになりましたが、無事に終えることができました。準備段階では人に助けを求めることの大切さを学びました。プレッシャーも困り事も素直に話せば、先輩をはじめ多くの人がサポートしてくれました。1人で抱えなくてよかったと感じています。
また、学会発表してから「勇気を出してやってみる」という信条を大事にしています。学会には完璧な英語でなくても伝えたいことを受け取ってくれる人がたくさんいました。専門知識を持った方々との人脈もでき、発表者をやりたいと手を挙げて本当によかったです。研究でもどうなるかを考える前にまず手を動かすようになりました。失敗もしますが、やってみないと分からなかったことを学ぶことも多いです。最近は後輩をサポートする場面が増えてきました。後輩も恐れず挑戦することの大切さを学べるよう、支えていきたいです。
やってみる姿勢は休日も続きます。友人の誘いに積極的に乗ることで、脱出ゲームやゴルフなど趣味の種類が増えました。失敗と成功を楽しんでいます。(文=門脇花梨、写真=森住貴弘)
◇コーセー スキンケア製品研究室スキンケア製品グループ 早瀬はるな(はやせ・はるな)さん
(2020/12/21 05:00)