(2021/12/7 05:00)
観光地域づくり法人(DMO)が中心になり、各地で外国人向けコンテンツの開発が盛んだ。需要回復後はコロナ下の「仕込み」が観光地の浮き沈みを左右しそうだ。
まちづくり小浜(福井県小浜市)は外国人を採用した。欧米の個人客に的を絞り、外国人目線で鯖(さば)街道を徒歩や自転車で巡るツアーなど長期滞在型のコンテンツづくりを目指す。
そらの郷(徳島県三好市)は県西部の山間集落に伝わる暮らしや文化を観光に生かす。そば米雑炊などの郷土料理を古民家で味わえるようにする体験型コンテンツに磨きをかける。
八幡平DMO(岩手県八幡平市)は雪質の良さに加え、地域で盛んな地熱利用を観光の売りにしたい考え。欧米では観光地を選ぶ際、温暖化対策への関心が高まっていることに着目した。
先行きはまだ見通せない。欧州で再びデルタ株が猛威を振るい、新たな変異株「オミクロン株」の出現で、外国人の入国は停止状態にある。ただ、需要回復後は優勝劣敗が鮮明になるとの見方もある。今のうちに地域特性が際立つビジネスモデルを見定め、コンテンツの開発や人材確保、デジタル化を着実に進めておきたい。チャンスは苦況の最中にこそ芽吹くのだろう。
(2021/12/7 05:00)
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