産業春秋/3年ぶりの「風物詩」

(2022/4/13 05:00)

大阪の春の風物詩、造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」が13―19日の7日間、3年ぶりに開かれる。同局の南門から入って北門へ歩き抜けるルートで、以前は期間中100万人超の観桜者を集めたこともあった。

今年は138品種335本の桜が披露される。「密」を回避するためにインターネット経由での先着申込制が採用された。コロナ禍で催しの多くが中止を余儀なくされたが、1883年(明16)から続く通り抜けは大阪の春を感じられる貴重な機会だ。

経済効果の試算で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授が2022年の花見の経済効果を計算したところ約2016億3600万円。18年比で約4501億円減、21年比で約434億円増となった。

宮本名誉教授が「昔から多くの日本人の楽しみの『お花見』が簡単・簡素な状態になるのは誠に寂しい限り」とコメントするように前年比増となったが、以前のにぎわいが戻るにはまだ時間が掛かりそう。

桜は新たな出会いと新年度の始まりを示す象徴。夜桜も楽しめる通り抜けは日本の四季が趣をもたらすのを垣間見える瞬間だ。コロナ禍のリバウンド傾向は懸念だが、ゆったりと観桜できるありがたみを実感したい。

(2022/4/13 05:00)

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