(2022/7/27 05:00)
動物由来のウイルス感染症で、発疹・発熱などが現れる「サル痘(とう)」の感染者が国内で確認された。世界的な感染急拡大を受け、世界保健機関(WHO)は23日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言していた。
世界では男性間の性的接触を理由に感染した事例が多い。厚生労働省によると潜伏期間は7―14日。発熱・頭痛などの症状は0―5日程度持続し、発熱1―3日後に発疹が現れる。小児や合併症などで重症化することがあるが、多くは2―4週間で自然軽快するという。
サル痘も新型コロナウイルスと同様「正しく恐れる」ことが求められる。いたずらに恐怖心を抱く必要はなく、手洗いなどの基本的な対策を引き続き講じたい。
日本では1976年まで天然痘ワクチンが接種され、同ワクチンには約85%のサル痘発症予防効果があるとされる。厚労省は29日の専門会合で、天然痘ワクチンをサル痘発症予防に適用するかを審議する。
同ワクチンを使用できるようになれば、天然痘ワクチンを接種していない40代半ば以下の世代のうち、感染者に接触した人や医療関係者らへの接種が想定される。40代半ばより上の世代はすでに免疫がある、と信じたい。
(2022/7/27 05:00)
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