(2022/8/18 05:00)
夏は水辺の楽しみとともに、水難事故が起きて心が痛む。「25メートルを泳ぐ授業より、事故防止法を知る方が大事なのでは」と以前から思っていた。機会があり日本ライフセービング協会主催の講習体験を受けた。
溺れた時は力を抜き、大の字になって浮き、口と鼻を水面から上に出す。ライフジャケットを着けていたら危険物を避けるため足を曲げ、腕で水をかけば足の方向に進む。そんな体験をした。
泳ぎが得意な人が気をつける点は、溺れている人を見つけた時の対処法だ。助けに飛び込むも、死に物狂いの相手にしがみつかれ、不幸な結果になるケースが少なくない。相手が愛する我が子でも、訓練を受けていないなら「助ける側は水辺から中に入ってはいけない」と強調された。
すぐそこで手を差しのばす場合も、腹ばいになって。立っていては実際、あっという間に引き入れられた。ロープや浮きになるPETボトルを投げ入れるなら、相手より前をめがけるのもポイントだ。
協会は本格的なレスキュー訓練も手がけるが「未然に事故を防ぐのが第一」という。授業に取り入れている公立小中学校は、ごく一部だ。競技水泳と違う、安全教育の重要性の浸透を願っている。
(2022/8/18 05:00)
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