(2022/11/3 05:00)
2022年秋の褒章・叙勲の受章者が決まった。産業界からも数多くの受章者が発表された。長年の労苦や優れた業績が高く評価された各受章に対して、心からお慶(よろこ)び申し上げます。
「褒章」と「叙勲」の違いを概観すると、褒章は社会の各分野における優れた行いや業績がある者が対象で、叙勲は国または公共に対して功労のあった者に授与する。褒章は個人のほか団体や法人も対象となり、叙勲は個人のみに授与する違いもある。
受章者の年齢は褒賞の原則55歳以上に対し、叙勲は70歳以上か、55歳以上で精神的・肉体的に労苦の多い業務や、人目に付きにくい分野で長年業務に精励した者が対象という。褒章、叙勲とも授与は春と秋の年2回。
ちなみに文化勲章と文化功労者はともに文化の発展に顕著な功績を残した者が対象で、文化勲章は過去に文化功労者として表彰された者の中から選出される仕組み。今回の文化功労者には将棋棋士の加藤一二三氏らが選ばれている。
きょう文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」との趣旨で国民の祝日に制定された。文化の前提となる自由と平和を脅かす東アジアとウクライナ情勢が祝日に水を差しているのは残念だ。
(2022/11/3 05:00)