(2023/2/3 05:00)
連合は6日に開く中央決起集会で「闘争開始宣言」を採択する。ずいぶん形骸化したものの、これが歴史的に「春季生活闘争」の開幕だ。
労使協議は2022年末にスタートしている。1月23日には経団連と連合のトップ同士の懇談会も開催した。それでも経営側の姿勢はかたくななので“闘争体制”に移行するという趣旨。経営側は「春の交渉」と呼んでも「春闘」という言葉を使わない。
用語の違いは他にもある。「ベース・アップ」は労使対立時代の「春季生活向上闘争」「春季賃上げ闘争」の名残りで労働側の用語。定期昇給を含む現代の賃上げとは同じではない。
経営側が給与に上乗せする「賞与」は、労働側からすると月額給与の不足を補う「一時金」。中立的な用語に「ボーナス」があるが、国は旧労働省時代から一時金と呼ぶ。
さて今年の春の交渉。消費者物価上昇の中で労働側は勢いづき、大手企業を中心に経営側も理解を示している。昭和の狂乱物価の時代、インフレ率を上回る賃上げ率30%超の回答が相次いだことを記憶している経営者は多くはあるまい。悲願のデフレ脱却に向けた「新たな春闘」が作られるかどうか。連合は回答日を3月17日に設定した。
(2023/2/3 05:00)
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