産業春秋/AIには書けない記事

(2023/9/4 05:00)

自治体や企業が生成人工知能(AI)を導入するというニュースが連日のように報じられている。マニュアルやQ&A、メール作成などに利用されるが、新聞社に導入されたら記者は不要になるのかと尋ねられるようになった。

答えはYESでもありNOでもある。出所が明らかで定型的なニュースであればすぐにでも代えられる。しかし取材を積み重ね、歴史的背景や取り巻く環境を踏まえ、社としての視点を加えて書くとなると、容易ではない。

文章作成がAIと人間に二分化されるのはいずこも同じ。なぜなら2026年問題があるからだ。AIで生成される文章は膨大な学習データが元となる。データは主にネットから集められるが、26年には学習に必要なデータが使い尽くされるという。

となればAIの発達は遅くなる。深みのある思いのこもった文章を人間は書き続けていかなければならない。

かつてコンピューターやロボットが発達したら人間は不要になると言われた。AIにより人間の仕事の半分が奪われるとも。実際ロボットでロボットをつくる工場もできたが、それを実現したのは人間だ。技術をより発展させるのも人間。AIには書けない記事を届け続けたい。

(2023/9/4 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン